オギャー その2
5月7日曇りのち晴れその後に曇り

少しの金髪と白髪が入り混じり、ジーパンにエプロン姿で大きな声で接客をしている。
ここはいつも不思議なコンビニだな。
僕はいつもと同じように100円コーヒーを買い、注ぐボタンを押す。
するとオットセイのような声が、外の駐車場からする。
何か金髪店員と金髪兄ちゃんがもめているようだ。
僕はその様子をボーと見つめる。
あっ、アイスコーヒーが出来上がった!さあ、ショパンを聴きタバコとコーヒ。
素晴らしい朝のスタートだ。玄関を出て、金髪をすり抜け車に乗ろうとすると、
ショパンどころか、怒鳴り声で僕をイライラさせてくれる。
落ち着こう。そう、生まれた時はみんな同じオギャーなのだ。
だが、会話の内容は34年間生きていた中で、
トップクラスに入るくらいどうでもいい内容で口喧嘩をしていた。
アイスコーヒーの氷は溶け、ピリピリ。全く世界は面白い。