その基礎は本当に基礎なのか?
8月5日よく晴れすぎて熱を出した。僕ではない。

まるで僕は惨めです。(いやそんなに大袈裟ではない)
その子は恐る恐るゆっくりBOOKを僕に見せる。
その手を見て、僕はすぐにその子のBOOKではなく表情を見た。
何も悪いことしていないし、素晴らしい事をしようとしていて、
学ぼうとしているのに、その子は恐る恐る自信がないのだ。
その自信は「僕なんか」から始まる「否定」
否定=自分。こうなるから、僕はすぐに、
「胸張っていこうぜ!いいじゃんか」
と。言った。
そして、見せて、知って、学んで、撮って欲しい。
縛り付けられた、ルール=基礎(その基礎は本当に基礎なのか?)
そこから、飛び出して思いっきり、
「表現」を楽しんで欲しいと思った。
僕は「お仕事の写真」「作家としての作品」両方全力で楽しい。
努力しています!なんて思ったこともないし、
言ったことも、考えたこともない。
気がついたら、撮っている。
このメッセージはその子が見てくれたら僕はそれでいい。
だから、胸張って、格好つけてくれ。
ついさっき、近所の小さなお祭りがあり、当然の雨で中止。
車内は中島みゆき。急に、その子を思い出した。
「あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた。
女の子の手紙の文字はとがりながらふるえている。
ガキのくせにと頬を打たれ少年たちの眼が年をとる。
悔しさを握りしめすぎたこぶしの中 爪が突き刺さる。」