「肖像」「人間図鑑」

写真展を開催するまでに寝れない日々が続いた。
毎回展示の前は寝れなくなるが今回はまた特別だった気がする。
自分の作品は海外でどう評価されるのか。と。
台湾ではやはり荒木経惟さん、森山大道さんが人気らしい(世界中でそうだが)
昨年のParisでは展示はしたが実際に行くことはできなかった。
なので今回は絶対に行くと決めていた。
Photoイベントでは僕の作品「肖像」「人間図鑑」の作風で撮影との依頼。
実は僕のポートレートシリーズはキッカリと被写体を選んで撮影する。
徹底して選び、衣装を決め、ギリギリの演出をして新たなる人格、
写真に人間を作り出すのが「人間図鑑」だからだ。
となると現地では誰が来るのか、どのような服装なのか、表情は?
まったくゼロの状態から(商業ベースのポートレート)ではなく、
「作品による肖像」を撮るのは今までにない緊張感だったのかもしれない。
だがどこに行っても内倉は内倉で、撮影がスタートしたらエンジンは全開だった。
僕は今年たくさんの経験、出会いで自分がどんどん変化している気がする。
心からそのチャンスと、出会いに感謝をしている。