飲み口にシール
11月21日 過去に戻る

「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ。あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ。」
さて、このような歌詞を記載しても、僕は四畳半の片隅で三角座りの、ジージャンに盗んだバイクの孤独な少年ではなく、パジャマなど洒落た言い回しでもなく、寝巻きを着てスタジオの編集室で「時代」を聴きながら「残業」をしている35歳のただの男だ。
僕の人生は最高なんだけど、もう一つの道があったなら、
ろくでもない道だろうといつも思う。
道をひらすら見つけるのではなく、創っていくのが/写真=道/だろうな。
全く「残業」しているとこうなる。こうなると言っても、
僕のどうでもいいだろう文章はいつも約5分程で書き終わる。
なので誤字脱字も多い。5分で1日の文章記録をするのだから、「よほど」だ。
その「よほど」はいつも行くコンビニで一息「飲むヨーグルト」を購入したんだけど、
いつも接客で尊敬しているあるコンビニの店員さんは初めて間違いをした。
飲むヨーグルトの飲み口にシールを貼った。別に構わない。
気がつかないふりをしながらそのシールをゆっくり剥がし、
「今日は疲れているんだろうなぁ」そんな事を思いながら、
再び僕は集中して「仕事」をするのだ。
そして、少しでも時間ができたら一気に作品撮りをする。
もちろん僕にはブレーキはなく、アクセルしかない。
作品「肖像」より一枚抜粋。