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2016ShinichiroUchikuraPhotoExhibition3

2016 Shinichiro Uchikura PhotoExhibition 3

今年の展示を振り返る。夏の終わり。

日本写真映像専門学校60周年「SHASEN Art Festa」内倉真一郎写真展&講義開催。​「スナップ写真の可能性+知る=撮る=見る=見せる=知る」​について。

母校の周年事業 SHASENArt Festaは、瀬戸内の夏とほぼ同時開催だった。この展示も「犬の戦士団」で開催予定だったが急遽予定を変更し、「分離と融合」から、見るものが凄まじく見ていて嫌になるものを巨大にプリントして展示した。

SHASENArt Festaは、それぞれの卒業生で構成され、コマーシャル、ブツ撮り、ファッション、現代アート、写真作家をゲストに招き、各教室で個展を開催し講義を同時開催するという面白い企画。展示作家は僕が学生時代に学ばせていただいた著名な先輩方。特に今でも強烈なのはバリバリ現代アート桑島氏だ。桑島先は、、、///スラッシュ。話が長くなる。やめる。

さて、この写真展は展示レイアウトと一緒に作品を郵送したんだけど、とても暖かい思い出は00先生から送られた写メで学生が僕の作品を間近で見ていて、学生が展示してくれたことだ。また、同時開催で今年の講義は5月と7月に分けて、「24時間写真家でいること」5月)「スナップ写真の可能性+知る=撮る=見る=見せる=知る」7月)について4時間ほどの講義を開催した。

シンプルに毎年、学校で教えていることは、

「撮り続けること=24時間写真家であること」

「遠慮しないこと、身近にいる評論家並みの校長に見せること」

これくらいだ。これくらいだけど、卒業してアシスタントして、カメラマンして、クライアントに喜んで頂いて、嬉しくて、有難くて。恋をして、いつか結婚して、子供できて、幸せで。

「そして、あの時の作品は?あの時の思いは?」

作品を撮り続けることは無理にしようとしても出来ない。

頑張ってやることでもない。頑張ってやる必要もない。

日々呼吸するように、酸素を求めるように、そのように向き合っていないと、商業ベースの写真と作家としての作品の両立は出来ない。これは実際にやっている僕の意見だ。

同期でやってる作家はヨシダミナコ、土佐和史のみだ。

だが、もう一度。

卒業してアシスタントして、カメラマンして、

クライアントに喜んで頂いて、嬉しくて、有難くて。

恋をして、いつか結婚して、子供できて、幸せで。

それだけでも十分過ぎるほどに幸せだ。

それが悪いとかではない。むしろそれは難しいし、

それは素晴らしく美しくて、眩し過ぎるほど幸せだ。

「だが、あの時の作品は?あの時の思いは?」

未だ、何かか満たされなくて、何かを求めている場合、

気がついたら作品をやり続けているだろう。

そしてその先には、何もないのに、何かあると信じている、

そんな作業=撮る=生きる道。このリンクが続くのみだ。

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・日本写真映像専門学校60周年「SHASEN Art Festa」

・内倉真一郎写真展&講義開催。

・2016内倉真一郎写真展「分離と融合」14点展示