くそ根性・くそ度胸

April 5, 2017

体が疲れた時は甘いものが一番いい。心が少し疲れても甘いものがいい。または、もの凄く分かりやすいアクション映画など。それとプラス僕の場合は写真だろう。自分の心身は自分でコントロールするのも仕事の一つだと思っている。前にも書いたが、忙しいと心を亡くしてまで仕事はしない。その結果は絶対にいい仕事ができないからだ。僕は自分の事を忙しいと自ら言ったことは決してない。忙しいのではなく楽しくしているだけだ。


 

 


さて、昔の言い方で言うと「弟子」僕の弟子の杉野はもう直ぐ入社して2年目になる。もちろん昔の時代は弟子といえば給料ももらえず、、、、などそのような時期があったと思うが、基本的には労働になるわけだから給料は当たり前のことだ。それを与えない、いわゆる「先生さま」には教える資格はない。断言する。

その「弟子」でもある杉野は僕が講義で写真学校に行ったのがきっかけで、大阪の写真学校を卒業してスタジオ撮影と作家活動の両立がしたいと奈良からやってきている変わり者。みるみるうちに成長している。初めは学生上がりの本当に甘々だった(僕も当初はそうだった)何から教えようか考えたのは、僕が味わった事を徹底して教えている。その結果、くそ根性とくそ度胸が身についてきている。これからが楽しみだ。

僕の場合は18歳で写真学校に入学し写真の楽しさ(写真の歴史/写真家を知る、撮る、見せる/暗室作業/撮影実習/ライティング実習/作品撮りの実習などなど)を、教わった。その先生達は今も考えてもとても優秀な先生達だった。深く感謝をしている。だが、卒業し六本木のコマーシャルスタジオに入社し、アシスタントを始めると学生時代の青春は一気に消えて無くなる。スタジオ同期で15名採用されていた。それには訳があって5名必ず辞めるもしくはクビになると予想しての15名だ。まるでそれは戦争。朝チーフアシスタントの出勤が8時なら2時間前の6時に出勤していた。となると起きる時間も想像できる。撮影現場でタレントを見て素敵!など考えている余裕はなく、徹底的な上下関係、掃除、フィルム巻きのテスト(何分でロール何本まけるのか)100通りあるライティングのテスト、そのテストは撮影がない日に行われる。つまり仕事が終わったらまた仕事なのだ。そのテストでチーフアシスタントは真顔で真剣に教えるがサブアシスタントにはもう気力が残ってなかったりする。でもそれを乗り越えないとチーフアシスタントにはなれない(つまりクビ)だ。同期の土佐、安田、川島、などと死に物狂いで助け合いながらこっそり夜中スタジオでテストの為のテストをし、気がついたら電車はなくなりスタジオで寝泊まり。

入社して2年目で無事にチーフアシスタントになったら今度は、様々なカメラマンと打ち合わせをする。またこれも凄まじくハードで、しくじったらもうさよなら。そのような緊迫した現場だった。だいたい3年でみんな辞めて独立を目指す。僕もそうで無事に100のライティングと100の撮影内容を覚え、モデル、物をスタジオで撮り溜めたものをブックにして、機材を積む安い中古車を購入し「さあ!独立だ仕事が山のように来るぜ!」とやる気満々で雑誌社、広告代理店に営業に行く。ここで更に、アシスタント時代の思い出はいい青春と思うことになる。現実はなかなか厳しかった。合計確か。。。270社に死に物狂いで営業に行き、断られてもまた行く。ようやく仕事をもらった時はトイレの中で泣いた。月に15本の仕事をそれぞれからいただき残りの15日間は全て作品撮りの時間にしていた。

そして今がある。諸事情で宮崎に7年目に戻った僕は、

今度は写真館の写真を学び地域の方々の考え方を知る。
人生はとても素敵だ、そこにはいつも写真がある。


つまり男は度胸と同じで、「写真もクソ度胸」なんだよ。


作品「犬の戦士団」より一枚抜粋

 


 

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