画家 渡木 真之

故 渡木真之氏の自作出版"炎の中で"より。

僕は幼稚園から美術教室に通っていました。小さな教室で夜遅くまでキャンバスに好き勝手に描き放題。渡木先生は全国的にも売れている画家ではなかったのですが、楽しくて、怒りっぽく、優しい、感情で生きているような先生でした。

7年前に僕は宮崎に戻り、お線香をあげに行った時、ご自宅のアトリエと書斎にお邪魔しました。絵の具、パレット、筆、全てそのままの状態でした。渡木先生は戦争の絵ばかりを巨大なキャンバスに描いていました。先生の書斎の天井を見上げると「あ!そういうことね!」と、少し笑ってしまいました。飛行機、ヘリコプターが子供の頃から大好きだったようで、天井に数え切れないほどの戦闘機のプラモデルがぶら下がっていたのです。まるで子供の宝物の隠し場所のような…(笑)戦争を先生は未来に残す為に絵で表現し記録しました。でも本当は、単純に飛行機やヘリコプターに乗りたかったんだろうなぁ。そんな風に今は思うんです。

ある日、先生はピタリと戦争を描かなくなって臼杵石仏を描き出しました。何かの分岐点もしくは思想がシフトチェンジしたんでしょう。その仏様や臼杵石仏シリーズの作品は、あるお寺で飾られています。

それを見る度に、身が引き締まります。

"売れる為に作品をやらない、作品を信じて燃え続けることだ。"

そんな事を再確認するんです。

でも、できれば売れたほうがいいです。

アイラブ渡木師匠

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