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ノーブレーキ、ノーブレーキ、ノーブレーキ、GO!!ロックでいこう

さて、いつものフレーズから始まると、誰も見やしないこのブログを久しぶりに更新する。 どこから話そうか。僕は今、戦友の写真家 横山 隆平から今朝、送られた曲を聞きながらキーボードを打ち込んでいる。

やはり写真新世紀。僕は今まで様々なコンペディションに挑戦してきた。今年は台湾のアートフェスタWONDER FOTO DAYでキュレーター賞を受賞し、台湾での個展開催の権利を得た。そして絶対に挑戦したかった7thEMON AWARDで全力でプレゼンをしグランプリを受賞し、その後も個展開催に至るまで戦った。もちろん自分自身と。そして、個展開催中に制作していた最新作「Collection」がCanon写真新世紀で優秀賞を受賞した。 むやみやたらではなく、そのコンペディションのテーマ、 なぜ応募するのかという揺るぎない背景と目的を持っていた。 周りからはこういう声も聞いていた「コンペ出しすぎじゃない?」「佳作3回って...」「もうコンペ出すよりか出版でしょ?」などなど。僕は黙っていた。ただ黙ってこの地方で一人制作を続けた。何を言われてもただひたすらに撮っていた。そして写真新世紀で優秀賞を受賞した。今度は「このレベルまできて応募したらあかんで」「何の意味があるん?」「もっと売れる作品にしたら?」今度はそうきたか。でも僕は黙って挑戦をした。何故か?"写真で何ができるだろう""写真でしかできないことはなんだろう?"これだ。それは"僕に何ができるだろう?""僕にしか出来ないことはなんだろう?"こうなる。このドーンとしたメッセージと、2010年の評論家清水さんの応募者に向けたスパッとしたメッセージで決めていた。必ず挑戦すると。決して賞を取るために作品を制作はしていないし、そんなことしても自分が納得する作品は出来ない。 振り返れば2009年に東京から宮崎に戻り、ストリートスナップばかり撮っていた僕が、海、山、川しかない状態で何を作品にするのか。誰かに作品を見せ、語り合う仲間もいない。ギャラリーも美術館もない。もがき苦しんだ長い、とてつもなく長い1年間があった。何度もブログで書いてきたけど、ある日、ふと近所を歩くと、真夏。突き刺さるような光と影にあてられた野球少年のギラリとした瞳。これを見て全てが吹っ切れた。そして背景のない自然光のポートレートシリーズを始めた。それを見てくれたのが写真新世紀だった。僕の背中を押してくれた。そこからはもう迷うことなくとにかく制作を続けた「肖像」「人間図鑑」「佳子」「分離と融合」「犬の戦士団」「十一月の星」「Collection」それらは僕の大好きなこの町で全て撮影した作品達。何処も遠い場所や特別な場所に行っていない。ただ身近な場所や、身近な物語に感動をして作品にしている。才能という言葉はあまり好きではないけど、それらを見つけるのが僕の使命だと思う。 その過程の中で様々な有り難い出会いがあった、上海在中のキュレーターJoanna Fu、WONDER FOTO DAY主催者のFang Yen Wen、そしてEMONディレクター小松さんに出会った。衝撃的で僕はゲンコツをくらった気分になった。物凄くカッコいい。そしてズバッと言ってくれる。僕は打たれる、戦う。そして今度は写真新世紀で東京都写真美術館で180人の前で見事にゲンコツをされる。勿論それは思ってくれているからこそであって、審査員の方も真剣に言ってくれている。僕はまた打たれる。そして今、ようやく思うことがある。賞は通過点でしかないということ。でも、その中では落選した方々もいる、僕はその落選した悔しい気持ちも分かるし、悔しさから逃げたくて、ついカッコつけてしまう気持ちも分かる。だからこそ僕は代表してアホ丸出しで単純に嬉しいから思いっきり喜ぶんだ。それは受賞者の責任でもあるし、嫌なら賞を取り下げてもらえばいいだけのこと。そして受賞したら終わりではなく、次のステップに進む。作品を責任を持って発表していく、という責任。 そして今、日本の応募形式のコンペディションに、ようやくケリをつけることが出来た。ただ、それは新たなるスタートでもある。簡単に言うとストレートパンチを食らった僕は1日だけ痛くて、痛くて、メソメソする。だが、朝が来たら太陽の光が僕を温めてくれる。そして2009年のあの気持ちを再び思い出す。 "必ず、必ず、世界中に僕の作品を見せるんだ。必ず痕跡を残してやる" 自分の誕生日はどうでもいいんだけど、本当に誕生日すら忘れていた。 さて、またスタートラインに戻った。どうだろうか? 僕は今まで以上にギラギラに燃えてる。 少しくらい、こんな作家がいてもいいじゃないか。 だって僕は背伸びしても似合わないんだから。 ・ 写真家 横山隆平の制作中の新作をタバコをスパスパと二人して吸いながら見た。東京から京都に戻った写真家横山の新作は突き抜けていた。僕もうかうかしていられない。

そんな写真家横山から今朝、送られてきた動画は、Dragon Ashや、山嵐などのコレボされた曲。久しぶりのDragon Ashだった。彼は昔あるミュージシャンが好きで、尊敬しそこから新しい曲を作り始めた。そしてメジャーデビューして超売れっ子になる。ファッション雑誌のグラビアも当たり前。でも、裏ではめちゃくちゃに言ってくる、メディアに出るのはカッコ悪いぜ的な、メディアに取り上げてもらえないアングララッパー?ていうのかな?彼らが"公開処刑"という名の下でDragon Ashを集中攻撃していた。

それでも彼はたった一人で黙っていた。

音楽雑誌に取り上げられても黙っていた。

何も言わなかった。

それは僕が高校生くらいのことだったと思う。

そして今、Dragon Ashを19年ぶりに聞いた。

彼自身のスタイル、信念が何一つ変わっていないし、

正々堂々としている。

そして更に進化している。

いやー。それって真似できるかな?