そして、今。空と海しか見ていない。/トンビ、鳩、カラス、鷹、漁師の威勢のいい声、波の音、風の音、雨の音、大地、光と影、何故海は誕生したのか、地球、太陽系、銀河系、宇宙、ビッグバン。
写真集「十一月の星」「Collection」が2019年1月に完成する。同時にCollectionの発表も展示をメインに発表していく。やっぱり見せることが重要だからだ。そしてgazeというレーベルでもなく、特に深い意味もまだない、ただ長年共に刺激し合ってきた写真家横山と僕は自然と二人でこの写真家集団を無理をせず自由に活動を来年からしていく事になる。爺さんになるまでやっていくつもりだ。
最近の僕はというと、もう新作の制作をしている。いや、"制作"という言葉もなんだかもう違う。新作を"撮っている"それは今、改めて自分が写真家なんだということを体全身で感じているからだ。写真家はアーティストなのか、現代アートの位置付けなのか、どうなのか、なんなのか。最近SNSでそんな文章を見た。はっきり言って僕からしたらどっちでもいいことだ。それらの話は評論家やアート愛好家の方々が多いに語って仕事にしてくれたらいいだけの話。写真家はそんな暇はないだ。目にするもの全てが表現であり、被写体でもあるんだからカメラ持って外出たら毎日が忙しいんだよ。だから写真家でいい。そして写真家は間違えなく芸術/美術の先端をこれからリードしていく事になると僕は思っている。
さて、新作を撮っているんだが、これがまた、ことごとくヒットする。限られた時間の中で僕は今。全てを吸収し、全部受け止めている。だからすこぶる撮れるんだ。そう、撮りすぎて、撮れすぎて忙しんだ。トンビ、鳩、カラス、鷹、漁師の威勢のいい声、波の音、風の音、雨の音、大地、光と影、何故海は誕生したのか、地球、太陽系、銀河系、宇宙、ビッグバン。今、海しかないこの町で海にまつわる物語を撮影している。
この新作は約1年間かかる作品になると思う。
"人間は生まれてから既に死に向かう。その中で生きて行く力強さと神秘性と命の尊さ。"
"形あるものは必ず消え、命あるものは死に向かう。その最後の姿形を残した。"
そして、今。
空と海しか見ていない。
天地創造を感じながら。
全部受け止めて動き出した、
僕の覚悟は今まで以上に違うぞ。
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今日の動画。
Josefina Silveyra - Feeling Good (Cover)
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2018年12月19日の文章。
更新は2018年12月20日にした。