写真家/Artist Shinichiro Uchikura Official Site
Shinichiro Uchikura Photographic Publications
写真集 DOGSOLDIERS
1,800円+税
SOLD OUT(完売しました)
2016年コニカミノルタフォトプレミオ受賞作品
2016年清里フォトアートミュージアム パーマネントコレクション作品
1,800円+税 | 210×297mm | 40ページ | モノクロ | 限定50部
DOGSOLDIERS
Photographs by Shinichiro Uchikura
1,800JPY | 210×297mm | 40page | Black & White| softcover
Limited 50 copies
Published in september 2016
Artist Statement
犬は約1万5000年前、東アジアで家畜化されたオオカミといわれている。
人間の手によって作り出された家畜化の動物群であるのなら、犬本来の凄味は何か。犬本来の威嚇、攻撃性は人間の躾によって抑えられ、様々な人間社会での仕事をこなすペットとされる。だが本質は何か。
近所の犬であろうが、野良犬であろうが、どんな犬でも構わない、瞬間的に感じてしまう戦士の様な眼差しを見たときに私は身震いがする。ごく一般的な犬が狼犬(ハイブリッドウルフ)のようなクールな瞬間を私は見逃さない。
世界全体では4億匹の犬がいるといわれ、寿命は10年程とされる。人間以上にうろたえることなく、 吠える、睨む、鳴く。素晴らしく感情的でセクシーだ。私はそれを写真に作品化し、ベストコレクションしている。」
Comment
「彼は自らの世界に引き込むすべを知る者である。あるいはそういったものを才能というのだろう━━。」写真家 横山隆平氏より
●コニカミノルタフォトプレミオ審査員より
「犬を撮った作品ですが、通常の犬の写真とはちょっと違う、たいへん勇ましい、すこしオドロオドロしい犬の姿がここには記録されています。「“犬は犬だ”というか、こうした動物の擬人化ということに対する反発や疑問というのが作者の中にはあると思うんです。“人間が飼いならし、家畜化してきた”という犬に対して、飼いならしきれない部分を作者が見ていて、そこに視線をむけているところが面白いと思いました」「獣としての犬というところに共感してはいるものの、鎖につながれていたり檻に入っていたりするので、必ずしも野性がそのまま発揮されているわけではないですよね。そこばかりを強調するのではなく、あくまでも人のそばにいる犬としての犬を撮っているところがいいなと思いました」愛玩犬から少し大型の犬まで、いろんなタイプの犬に注目していて、撮り方もいろんな視点から撮っていますね。「人間がまったく登場しないというところもとても面白いなと思いました。犬に密着しているというか、犬そのものに迫っていて、しかも光の使い方がとても巧みなので、写真映像としてもたいへん魅力のある表現になっていると思います」
写真集 佳子
2,000円+税
SOLD OUT(完売しました)
第36回Canon主催 写真新世紀佳作受賞作品
2,000円+税 | 210×210mm | 38ページ | カラー | 限定50部
KAKO
Photographs by Shinichiro Uchikura
2,000JPY | 210×210mm | 38page | Color | softcover Limited 50 copies
Published in september 2015
Artist Statement
「人形は時に生きた生き人形になる。
人間は時に人形になる瞬間がある。
被写体の佳子は、謎が多すぎる。
和服を着て薄い化粧を施した佳子が街の其処彼処に立つ。
彼岸との境目に在るような幽玄性も兼ね備え、その存在自体が実在なのかも妖しくなって来る。 」
美術評論家 椹木野衣作品佳子評論
「佳子について。
すぐに大正期の岸田劉生の絵画「麗子像」を連想した。
けれども「佳子」はいま現在を生きる存在で、様々な場面に唐突に姿をあらわす。
そのギャップが色彩や化粧を使って巧妙に演出され、写真という「事実/記録」が虚構に反映するギリギリのところで、うまく「作品」に落とし込んでいる。」
写真集 A human pictorial book
2,000円+税
SOLD OUT(完売しました)
2010年度・2011年度 Canon主催 写真新世紀 佳作受賞作品
2012年度 清里フォトアートミュージアム パーマネントコレクション作品
2,000円+税 | 210×297mm | 30ページ | モノクロ | 限定50部
A human pictorial book
Photographs by Shinichiro Uchikura
2,000JPY | 210×297mm | 30page | Black & White | softcover
Limited 50 copies
Published in september 2014
ART iT写真評論家清水穣氏連載 批評のフィールドワーク: 日本現代美術観測より抜粋
内倉真一郎(1981-)は2010年度(清水穣選)、11年度(大森克己選)、13年度(椹木野衣選)キヤノン写真新世紀佳作。選び抜いた被写体のアイデンティティの上に、徹底的に自分の美意識(妄想と言っても良い)を上書きして演出した大判の肖像写真群は、逆説的に途方もなくストレートである。完璧な演出写真は、どこかB級の、ちょっとヤクザな典型たちを作り出している(内倉組若頭、誕生日に仮装したお嬢、組長、内倉金融外回り営業、お嬢の入学式;元過激派の高校美術教師、中国人成金の子供、演歌歌手、私これで会社辞めました、ママに女装させられた小学一年のボク……等々)。セクシーでもあり滑稽でもある典型の毒によって、アイデンティティという毒を制するのだ。毒が毒を解毒することで、逆説的にも、ただの素人たちが残る。どこにでもいる他者たちが、アイデンティティをきれいに取り除かれて、裸の同等性において立ち現れるのである。
About Book
ここにある肖像写真を眺める時、あたかもその様から認識できる人物であるとほとんど確信的に理解するのだが、しかしそれはポートレイトの本質に挑む内倉の 仕掛ける虚構的手法によって造られた世界に迷い込んだ事の証左に他ならない。ここに写し出された被写体たちは、ピタリと隙間なくはまるパズルピースのよう に異様なほど「らしさ」を纏っている。しかしこれが内倉の創り出したイメージ「虚構像」だと知るとき、反転、我々の見る事の不安定さがそのまま露呈するこ とになる。そしてまたその情報の信用性が失われる瞬間こそ、グロテスクなほど剥き出しの人間が出現するのである。数々の受賞歴を持つ若手写真家 内倉真一郎の初写真集。
Artist Statement
「ポートレイトはその人の個性や、人となりを引き出すように撮る、などという事がありますが、この作品の撮影意図はまったく逆です。様々な人・職種また、その人の人間性を写す事が目的ではなく、もくろみは撮影する私が被写体を支配する事。
ヒューマン・ピクトリアル・ブック、私が創り出した「人間図鑑」。作品のなかで被写体の貴方は私自身のレプリカとなる、、、。 」
写真集 Dolls
1,500円+税
(株)カンゼン社より出版
人形作家 堀 桂子氏人形写真集
本体価格1,500円
税込価格1,620円
( Ltd. ) full company than publication
Mr. doll artist moat Keiko doll Photos [ Dolls ]
Shooting in the warehouse Shinichiro
Body price 1,500 yen
Tax price 1,620 yen
小説家 小川洋子●巻末寄原「一個の透明な結晶」より
− 人形たちがどうゆう過程を経て形作られるのか、もちろん私は知らないが、ものとものを組み合わせ、
構築する方向ではなく、反対に、凝縮させてゆく方向の力を強く感じる。
堀さんが空気をぎゅっと圧縮させた時、掌に残る一個の透明な結晶、それが作品になっているのではないだろうか。
だから作品からは、痛いほどの緊張感と、掌のぬくもりと、両方が伝わってくる−
About Book
~ 心が通いあう、人形たちとの出会い ~
「堀桂子の人形は、自らの全てを一瞬の中に封じ込めている。
出逢うだけで通じ合えるような至極の表情を持つ美しさDolls。
清楚な着物姿の少女から、麗しきな耽美な青年、妖精、オブジェに至まで、ほぼ新作で構成された6年ぶりとなる待望の写真集」