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釣り人と勘違いされる上下のカッパ、ダサめの長靴は機能に優れている、スコップ、トング、軍手、ビニール袋、この服装だとカメラバックもただの小汚い魚入れにしか見えない。僕の2023『忘却の海』はスタートする




相棒は釣り人と勘違いされる上下のカッパ、ダサめの長靴は機能に優れている、スコップ、トング、軍手、ビニール袋、この服装だとカメラバックもただの小汚い魚入れにしか見えない。忘却の海というシリーズを制作しもう直ぐ1年が経つ。愛車に乗り好きな音楽を聞きながらレッドブルーを飲み、いつもの薬を喰らい、タバコをふかす。そして今日はどこの海に行こうかと考える。現場に到着し僕はヘンテコな格好でひたすら歩く。その時間は孤独でもない、自由の道を進むようで気持ちがよい。春夏秋冬を通じてやたら詳しくなったのは台風の影響は年中続いていて、誰も近寄らない海辺は毎日違う物語を見せてくれる。制作初期の頃は死骸(魚、鳥、イノシシ、猫)ばかり目がいっていた。気がつくと死骸はゴミではなく説明がつくものだった。そうじゃない、そこに気がついてから僕はそれ以外を探す。探すというか出会うことだ。どこの海から来たのか分からない物、誰かのBBQの後、ヤンキーがたむろした後、不法投棄、ゴミと化した色鮮やかさが虚しいプラスチック、どのくらいの月日、年月を経たのか分からないビンテージされた物たち。だ。このシリーズを始めたきっかけは作品『Collection』。その作品は道端のゴミを撮っていて、ゴミについていたビニール、砂などを綺麗に取り除いて撮影をしていた。そこに矛盾を感じ始めた。だが、今僕は思う、僕は自分が住み暮らす地元が大嫌いだ。だが大好きだ。憎くてしょうがない地元の記憶=私、の破片のようなものを僕は探す。それに出会った時、救われた、報われた気持ちになり僕は大切に記録する。用意するものは白い布。これはステージだ。そして撮る場所は日陰を探す。日陰から太陽の美しい光がほんの少し差し込み、更に美しい光と影を作り上げ立体感を増してくれる。そこから浮かび上がるのは、、眠くなったので続きはまた。そんなこんなで僕の2023『忘却の海』はスタートする。



今日の曲は「獣ゆく細道」。


画像は僕の小さな書斎。






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